広島・野村、開幕ローテ見えた 5回0封!佐々岡監督の前で無四球&ゴロアウトの山

 5回3安打無失点と好投した野村
 力投する野村
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 「教育リーグ、広島5-1中日」(11日、由宇球場)

 開幕ローテーション見えた!広島の野村祐輔投手(31)が11日、教育リーグ・中日戦(由宇)に先発し、視察に訪れた佐々岡監督の前で5回3安打無失点と好投した。5日・ソフトバンク戦(由宇)でも3回無失点に抑えており、調整は順調。次回登板でも結果を残し、当確ランプをともす。

 らしさ全開の投球だった。5回無失点に抑えた野村はクールな表情で汗をぬぐった。「フォームなどがだんだん安定してきたのかなと思う」と振り返った。

 東日本大震災からちょうど10年のこの日、両軍が試合前に約1分間の黙とうをささげてプレーボール。熱視線を送る佐々岡監督の前で、野村の変化球がさえ渡った。

 初回と二回を危なげなく無失点。三回は先頭の堂上に右翼線二塁打を浴び、得点圏に走者を進めたが、土田を遊ゴロ、石岡を二ゴロ、伊藤を二ゴロと全て内野ゴロで打ち取り、切り抜けた。「カーブがいいところに決まった」。緩急でカウントを稼げたところを好投の要因に挙げた。

 打者18人に対して安打は3本。奪三振はなかったが、無四球と安定感が光った。自身の調子のバロメーターと話すゴロアウトの数は15アウト中9個。中日打線から凡打の山を築いた。

 5日のソフトバンク戦でも3回無失点。好投を続ける右腕を、佐々岡監督は「打たせて取る投球だった。前回よりは状態が上がってきているなと思った」と評価した。

 開幕ローテは大瀬良、九里、森下が決定。残り3枠を床田、遠藤、矢崎、中村祐らが争っている状況だ。矢崎は9日の阪神戦(甲子園)で先発し、4回8安打5失点。10日の同戦で先発した中村祐も、4回4安打3失点とアピールすることができなかった。その一方、野村と床田は教育リーグで結果を残した。両者は次回1軍で登板かという報道陣の問いに、指揮官は「可能性はある。あす(考えます)」と話した。

 直球の最速は136キロだった。「スピードで抑える投手ではないが、まだスピードは上がってきてほしい。基本はストレート。質はまだまだ上げていかないといけない」と野村。1軍登板ならば、中5日となる17日のヤクルト戦(神宮)での先発が濃厚。次回へのテーマを掲げ、反省も忘れなかった。

 昨年10月に受けた右鎖骨下静脈血栓症除去の手術の影響はない。「いつ呼ばれてもいいように準備したい」。開幕ローテ入りへの道は一気に開いた。

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