カープ大瀬良は完璧!3・26開幕へ死角なし 手術前から進化「打者の反応違う」
「オープン戦、広島3-1日本ハム」(13日、マツダスタジアム)
広島の大瀬良大地投手(29)が先発し、5回1安打無失点と好投した。前日12日からのスライド登板の影響を全く感じさせず、毎回の9三振を奪った右腕。3年連続の開幕投手を務める26日の中日戦(マツダ)へ向けて視界は良好だ。
さすがエースという圧巻の投球だった。ズバズバと日本ハム打線から三振を奪う姿はファンにとって実に痛快だったに違いない。ベンチへと戻り、佐々岡監督とグータッチを交わした大瀬良は「全体的に良かった」と納得の表情を浮かべた。
二回、先頭の中田を外角への145キロ直球で三振。渡辺をフルカウントから内角145キロ直球で見逃し三振に仕留めると、続く大田も外角のカットボールで主軸を3者連続三振に斬った。
五回、先頭の中田に初安打となる左翼線への二塁打を許したが、1死三塁から大田、清宮を連続三振に抑え、ピンチを切り抜けた。終わってみれば、毎回の9奪三振。前日12日からのスライド登板の影響をみじんも感じさせない完璧な内容だった。
「真っすぐも変化球もいい精度で投げられた」と73球を振り返った右腕は、特に落ちる球への手応えを口にした。「フォークが使えて三振が取れている。手前でワンバウンドしても振ってくれる。昨年は腕を振れず、いいところにいっても、バットが止まっていた。昨年になくいい形。真っすぐも反応が全然違う」と確かな手応えをつかんだ。
佐々岡監督は「ほぼほぼ完璧というかね。本当に順調に来ているという感じはする」とたたえた。「球の力、キレ、角度も。しっかり腕が振れているし、フォーム的にも良いからそういう球筋に見える。昨年の悪かったころに比べると全体的にバランスが取れて良いんじゃないか」と昨秋の右肘手術前からスケールアップした点をこう説明した。
これで対外試合は3試合連続、12イニング連続無失点中と好調を維持している。次回は19日のソフトバンク戦(ペイペイ)で登板し、いよいよ3年連続開幕投手を務める26日の中日戦を迎える。「思い描いた形で来られている。イニング、球数を重ねていけばいい」。投手陣を引っ張るキャプテンが万全な状態で本番へと向かっていく。