広島・堂林、開幕ピンチ 体調不良で連日欠場 河田ヘッド「間に合えばいいけど」
「オープン戦、広島0-2日本ハム」(14日、マツダスタジアム)
佐々岡カープに暗雲だ。広島の堂林翔太内野手(29)が体調不良のため、13日の日本ハム戦に続き、14日の同戦も欠場した。16日からの関東遠征にも帯同しないことが決定。今後の状況は不透明だが最悪の場合、26日の中日との開幕戦(マツダ)に昨季の正三塁手が間に合わない可能性も出てきた。
開幕に「黄信号」がともった。堂林は前日13日の日本ハム戦に続き、ナインが試合前練習を行うグラウンドに姿を見せず、室内練習場で別メニューで調整を行った。蔦木トレーナーは「コンディション不良ということで、少し別メニューで調整することになります」と説明。この日もメンバー表に名前はあったが、ベンチ入りせず出場を見合わせた。
9日の阪神戦には「8番・三塁」で先発出場し、翌10日は途中出場で1打数無安打だったが、その時は異変を感じさせなかった。しかし、2試合連続の欠場を受け、試合後、河田ヘッドコーチは「ちょっと体調不良があるので、それで休ませている。開幕に間に合ってくれればいいんだけど」と心配そうに語った。チームは16日から敵地で西武、ヤクルトとオープン戦を行うため関東遠征に出るが、堂林は帯同せずに広島で調整する。
開幕まで2週間を切り、オープン戦では開幕ローテーション入りが確実な一線級が登板してくる。打者にとっては好投手と対戦しながら総仕上げに入る時期でもあるだけに不安は尽きない。回復が遅れれば、3月26日の開幕に間に合わない可能性も出てくる。
最悪の事態を想定してチームはこの日、オープン戦で初めて新外国人のクロンを三塁でフル出場させた。堂林の復帰が遅れれば、クロンが三塁レギュラーの筆頭候補か、という問いに河田ヘッドは「そうだね」と即答。「スローイングが安定しているので、捕る方でミスが出たら修正していきたいというのがある」と16、17日の2試合も三塁で起用するプランを示唆した。
堂林は昨季、6年ぶりに開幕スタメンを勝ち取って8年ぶりに規定打席に到達。打率・279、58打点はいずれもキャリアハイで、本塁打も自己最多に並ぶ14本をマークした。V奪還には欠かせないピース。打つべき手を打ち、今は一日も早い回復を祈るしかない。