広島・塹江「1年間1軍」 防御率2点台で143試合完走を決意

 広島の塹江敦哉投手(24)が22日、防御率2点台での143試合完走を目標に掲げた。昨季に続いて勝利の方程式メンバーとして臨む今季。「1年間1軍で投げられるようにしたい。それには、それ相応の結果が必要」と覚悟を口にした。

 自己最多の52試合に登板した昨季防御率は4・17だった。自身に課すハードルは高い。それでも壁を越える手応えはある。「トータルで抑えられる確率が高くなれば」。右打者対策として新球チェンジアップを習得したことで、投球の幅が広がった。

 143試合は未知の世界。120試合制だった昨季は9、10月に疲労が抜けず、本来の力強さが影を潜めた。「昨年の経験が生きる」。体のメンテナンス、トレーニング方法などの経験値を得た。今季に生かし、安定した投球を目指していく。

 「名前が呼ばれたときにゼロで抑えられるようにしたい」

 新守護神のドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)に勝利のバトンをつなぐ役割を勝ち取った。重圧はあるものの、やりがいも大きい。思い切り腕を振り抜くだけだ。

 この日は休日を返上してマツダスタジアムで約1時間、筋力トレなどで体を動かした。間もなく迎える開幕。自らの目標を達成し、チームに光を差し込む。

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