広島・大盛 開幕1軍3年目で初当確「スタメン機会藤増やしたい」育成の星
プロ3年目で初の開幕1軍スタートを当確させた広島の大盛穂外野手(24)が22日、次なる目標に常時スタメン出場を掲げた。現状は守備固めや代走としての起用が主となるが、少ない出場機会で結果を残し、レギュラー獲りを目指していく。
開幕1軍はかなえても、開幕スタメンという目標には届いていない。それでも、チームの主力となるために虎視眈々(たんたん)とレギュラーの座を狙っている。
「開幕スタメンを目指してやっていたが、現状は打てていない。何とかアピールできればいい。試合の後半に出場した時にいいものを出せれば。途中からでもスタメンの機会を増やしたい」と大盛は意気込んだ。
2月の対外試合ではスタメンに名を連ねることが多かったが、3月6日に西川が右足首手術から復帰すると、徐々に出場機会が減少した。オープン戦では18打数4安打の打率・222とアピールすることができず、スタメン出場は11試合中3試合にとどまった。
外野の定位置争いはし烈を極めている。右翼の鈴木誠、中堅・西川の開幕スタメンが決定的。左翼には松山を筆頭に長野や正随らがおり、現段階でのレギュラー獲りは困難な状況にある。
それでも、俊足と堅実な守りは大きな武器となる。当面は守備固めや代走としての起用がメインとなることが予想されるが「(首脳陣に)言われる前に試合の流れや状況を把握したい。イケイケの場面で出てくるところもあれば、緊迫した場面で出る時もある。びびらずに前向きな準備をしたい」と与えられた仕事を全うするため、気持ちを高めながら試合に臨んでいく構えを見せた。
昨季はシーズン中盤に1軍初出場を経験。73試合の出場でスタメンは25試合を数え、育成の星として脚光を浴びた。今年はプロ初の1軍キャンプスタートとなり、オープン戦も経験した。昨年とは違う立場で挑むだけに掲げる目標も自然と大きくなる。「自分の形をやり続ければ、結果が付いてくると信じて取り組んでいる。戦力になれるようにしたい」と力を込めた。
少ないチャンスで結果を残せば、スタメン出場の機会は増えてくる。「貢献度を高めていけるようにやっていきたい」。走攻守で存在感を示し、さらなる飛躍を目指していく。