カープ作戦裏目で終盤4点差守り切れず 佐々岡監督「切り替えて、また明日」
「広島6-7中日」(26日、マツダスタジアム)
勝利を信じていた鯉党からため息がもれた。2点を奪い、1点差に詰め寄った九回2死二塁で、長野が投ゴロに倒れ試合が終わる。4点差を守り切れず悔しい敗戦。17年以来、4年ぶりの開幕黒星スタートになった。「負ければそういうふうに失敗と言われても仕方がない」。継投が乱れ、中継ぎ陣が打たれて喫した1敗だ。広島・佐々岡真司監督(53)は厳しい表情で言葉を紡いだ。
終盤での計7失点。八回に暗転した。大瀬良が1死満塁から阿部に左前適時打を許した場面で、左翼・松山の捕球ミスも重なり、2点差に迫られた。
八回が始まる前にリードは4点。松山の守った左翼に、守備固めを起用する作戦も考えられたが…。「打順が回るというところを考えた中での(判断)」と指揮官。九回打ち切りなど、さまざまなことを想定し、八回に松山に打席が来ることも考えて、守備固めを起用しなかった。
さらに、1死二、三塁で大瀬良に代わって登板した塹江が、高橋周の二ゴロの間に1点を失うと、交代したケムナが2死三塁でビシエドに逆転の右越え2ランを被弾した。勝ちパターンの投手が踏ん張り切れなかった。
それでも九回の攻撃には粘りがあった。佐々岡監督は「最後まであきらめないというところで、切り替えて、また明日(頑張ります)」と前を向いた。