広島・中村奨成 外野&三塁にも挑戦 複数ポジションで打席数増へ
広島の中村奨成捕手(21)が5日、複数のポジションを守り、打力アップを図ることを誓った。今季は出場機会と打席数を増やすために、本職の捕手に加え、外野や三塁にも挑戦している。プロ4年目を迎える若き扇の要が経験を積み、1軍昇格を目指していく。
1軍昇格へ向けて、活躍の場を広げている。プロ4年目の中村奨が本職の捕手だけでなく、外野や三塁にも挑戦。首脳陣から提言され、やることに決めた。「昨年からその気持ちはうすうすとあった。試合数と打席数を増やせるように配慮してもらっている。上では捕手で出られない。それだったらチャンスがちょっとでもあればいいと思った。ありがたいことです」と感謝の意を示した。
開幕から10試合に出場。そのうち外野は4試合、三塁は1試合守備に就いた。「本格的にやるのは初めて。難しいですが、1軍で活躍することが大事なので」と、悪戦苦闘しながら守備力アップへ必死に汗を流している。
今季も1軍キャンプに抜てきされたが、開幕前に降格を告げられた。それでも悔しさを力に変え、ファームでアピールを続ける。
2日の阪神戦で今季1号ソロを放つと3日の同戦でもアーチを描き、2試合連続本塁打を記録。打率・306と好調を維持している。「内容が良ければ、自然と結果もついてくる。とにかく1打席1打席を無駄にしないように。凡退でも納得できるようにしたい」。複数のポジションを守りながら確固たる打力を示し、再び1軍の舞台へと駆け上がる。