広島・菊池涼&鈴木誠、菅野撃ち!初先頭弾、2戦連発3号で2位浮上じゃ!

 1回、左中間に先頭打者本塁打を放つ菊池涼
 1回、左翼席へソロを放つ鈴木誠
2枚

 「広島2-0巨人」(9日、マツダスタジアム)

 球界を代表するエースに、いきなりの2発を浴びせた。初回に広島・菊池涼介内野手(31)が今季4号の先制ソロ。自身初の先頭打者本塁打で口火を切ると、鈴木誠也外野手(26)も2試合連続となる3号ソロで続き、巨人先発・菅野を打ち崩した。接戦を制して連敗を2で止めたチームは4カード連続の初戦勝利。巨人を抜いて2位に再浮上した。

 まだ明るさの残るマツダスタジアムが、歓喜に包まれた。立ちはだかる相手エースを砕いた電光石火の一撃。研ぎ澄まされた集中力が、難敵・菅野攻略の突破口になった。菊池涼と鈴木誠がそれぞれ一発を放って、スコアボードの左端に貴重な「2」を刻んだ。

 まずは菊池涼が先陣を切った。1ボールからの2球目、甘く入ったカットボールを迷いなく強振。打球はそのまま左中間スタンドに突き刺さり、自身初の先頭打者弾だ。「積極的に打ちに行こうと。本当に、いい反応で打てました」とアグレッシブな姿勢で、好結果につなげた。

 7日・ヤクルト戦(神宮)以来の4号はリーグトップタイ。開幕から全試合となる13試合連続安打で、通算100本塁打に王手をかけた。それでも「ヒットの延長が本塁打になればいいと思ってやっている。数に関しては全く意識していません」。自身のスタイルを貫き、チームに貢献していく。

 引き寄せた流れに、主砲も乗った。2死から、今度は鈴木誠が2試合連続の3号ソロ。プロ9年目で、菅野から放った待望の初アーチを「なかなか打てる投手ではないので、良かったです」と冷静に振り返った。

 菅野の去就に注目が集まった昨オフには、攻略に毎年腐心していたことを明かした鈴木誠。待望の“初本塁打”となったが「その後がダメだったので…」とその後2打席連続で見逃し三振に倒れたことを悔しがった。

 それでも前日8日のヤクルト戦(神宮)で1試合2発。最終打席で2ランを放っており、この日の一発は“2打席連続本塁打”だった。開幕から11試合、本塁打がなかった主砲が、ここ2試合で3本塁打。確かな上昇ムードが漂っている。

 佐々岡監督は「対、菅野で先制点がほしいところでキク(菊池涼)の一発に続く2点目というのは、相手にダメージを与えたんじゃないかな」と高く評価した。チームは4カード連続白星発進。名手と主砲がバットでファンを魅了し、肌寒い本拠地に笑顔とぬくもりをもたらした。

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