広島 開幕ローテ投手が3人も消える緊急事態「好調な中継ぎ陣が頼り」と北別府氏
開幕ローテから大瀬良、野村、中村祐の3投手が消えた広島。18日の中日戦へ向けてスタンバイするのは左肘手術後、3シーズンぶりの1軍登板となる高橋昂也投手(22)だ。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「3点まではOK。後ろには信頼できるリリーフ陣が控えている」と背中を押した。
高橋昂が中日との3戦目に先発するらしいね。左肘を手術してから久しく見ていないけど、1軍から声がかかったということは、それだけ期待できる良い状態にあるということ。
彼が入団して最初に参加した日南キャンプでは、いい投手が入ってきたと思い注目して見ていました。体はさほど大きくない印象だったけど、ストレートにスピードがあったし、カーブもよかった。
(高橋昂は2017年に入団。2年目の18年に6試合に登板して1勝2敗の成績を残しながら19年2月に左肘を手術。1軍登板は18年8月26日の中日戦以来になる)
将来性豊かな投手だと感じていたし、もっとチャンスがあればと思っていただけに、故障したのは本当に残念だったね。
故障の影響で少し時間はかかったけど、2軍で磨いてきた力を試す今回の登板では、投球の幅がどれだけ広く、大きくなったかを見てみたい。
以前はタテの変化に頼るところがあったからね。直球とカーブに加えて、どのようなヨコの変化を身につけてきたか。プロはヨコの変化がないと勝てないからね。
先発なら3点まではOKだ。それぐらい余裕をもって堂々とした投球を見せてもらいたい。結果に内容が伴えば、次のチャンスも手にすることができるわけだから。
16日の中日戦は、直前になって登録を抹消された大瀬良に代わって遠藤が呼ばれ、急きょ先発した。
結果は四回途中で降板したが、突然の登板にしては、なんとか踏ん張って試合を作ったのではないか。変化球が高めに浮いていたのが、今後の課題だろうね。
数字的には7安打されて3失点。KOの形にはなったが、遠藤の悪いときは制球がきかず、四球連発で試合を壊してしまう傾向にあることを思えば、次に期待できると思う。
6三振を奪ったように、実際にいい球もあった。
開幕から投手陣は、全体的に見れば安定しているが、不調の野村と中村祐に加え、大瀬良までが登録を抹消されるという思わぬ事態になった。
特に開幕投手でチームの大黒柱である大瀬良の状態が気になる。下半身の故障のようだが、長引かないことを祈りたい。
この状況は2軍で調整している選手も含めて乗り切るしかない。遠藤や高橋昂以外にも矢崎や岡田が控えていると聞く。
幸いというか、今は中継ぎ陣が安定しているのが心強い。16日の試合も、遠藤が降板した四回途中以降、中田-菊池保-森浦-大道-塹江-栗林とつないで無失点リレーを完成させている。
まずは名古屋での中日戦の3つ目、高橋昂のピッチングに注目したい。