石原慶幸氏 得点力不足深刻な鯉打線に「仲間を信じてつないでいくカープらしい野球を」
「広島1-1ヤクルト」(21日、マツダスタジアム)
広島打線は8安打を放ちながら1得点。好投した先発・床田は援護できなかった。このところ得点力不足が深刻な赤ヘル打線。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は「カープらしさ」に立ち戻ることを低迷打開のカギに挙げた。
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床田はいい投球を見せた。前回15日の阪神と比べて球が低めに来ていたことが好投の要因。徐々に球が浮き始めた六回にピンチを招き、青木にうまく打たれてしまったが、今後に期待が持てる内容だった。本人の中でもモヤモヤしたものがあったと思うが、この日の投球を、いいきっかけにしてもらいたい。
打線は苦しい状況が続いている。どの選手からもこの状況を打開しようとする一生懸命な姿が伝わってくるし、それぞれが責任も感じていると思う。「自分がなんとかしなければ」という気持ちになってしまうのも仕方がない部分はある。
だからこそ、仲間を信じてつないでいくというカープらしい野球にもう一度、立ち戻ってもらいたい。3連覇した頃のいい時の野球を知っている選手も多くいる。すぐに結果が出るものではないかもしれないが、全員がカープらしく戦い続けることで、低迷打開の光も見えてくるのではないだろうか。