広島・羽月 “魔の時間帯”に打球見失う なぜ多い?マツダで中堅手のミス
「広島0-4巨人」(5日、マツダスタジアム)
広島の中堅手・羽月が“魔の時間帯”で打球を見失った。0-1の七回2死一塁。高く上がった炭谷の打球が太陽と重なり、自身の前にポトリ。記録は中前適時打となり、致命的な1点を失った。「太陽が(目に)入った。ジェスチャーをしないといけなかった」。開幕前から外野に挑戦する若鯉にとっては、苦い経験として残った。
マツダスタジアムで中堅手が苦労する要因は、球場のつくりにある。ホームベースから見て投手のプレートが北東に位置しており、午後の時間帯になるとセンターから左中間方向へ上がる飛球が沈み行く太陽と重なってしまい、落球するシーンが見受けられる。
公認野球規則にある2・01「競技場の設定」という項目では「本塁から投手板(プレート)を経て二塁へ向かう線は、東北東に向かっていることを理想とする」と記載。これは打者の視界を優先するために設定されたとみられ、守備側にとっては厳しい環境だ。
神宮球場も正午付近になると、中堅方向へ上がった打球が太陽と重なり、大学野球などで野手がミスをする場面が目立つ。ちなみに甲子園は両球場とは逆で南東に向かって打球が飛ぶため、守備側が打球を見失うシーンは少ない。