広島・羽月 プロ1号“まことちゃんカット”で2打点「いい感じ」

 ヒーローインタビューを終えてファンの声援に帽子を取って応える羽月(撮影・立川洋一郎)
 4回、同点ソロを放ちナインの出迎えに笑顔を見せる羽月(撮影・立川洋一郎)
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 「中日3-4広島」(8日、バンテリンドーム)

 驚きの一発だ。広いバンテリンドームの右翼方向へ舞い上がった打球は、ラバー上部に当たりスタンドに消えた。「最後だけ見えたので、は、入った…と思いました」。羽月自身もびっくりのプロ1号は、チームに勇気を与える同点弾だ。

 0-1の四回無死。先頭で打席に立ち内角球を振り抜いた。福谷の直球に力負けしない鋭いスイング。プロ3年目、通算97打席目での初アーチだった。

 五回の好機では左前適時打を放った。2安打2打点で連敗ストップの一翼を担う。佐々岡監督は「ホームランはびっくり。そのあとのタイムリーも良かった」とねぎらった。

 バット以外でも注目を集めた。髪形だ。前髪が短く両サイドを刈り上げた姿は、ギャグ漫画の主人公「まことちゃん」のようにも見える。「思い切ってバサッと切りました。ヤバいっしょ、みたいな感じだけど大丈夫です。良い感じです」。休日だった6日に美容室を訪れてカットしてもらい、心機一転で臨んだこの日の一戦。最高の結果を残した。

 9日は母の日。手元に戻ってきた記念球は母に贈るという。「毎日、練習の送り迎えをしてくれました。思い出です」。2番の座をつかみつつある今が正念場だと自覚する。「一日一日が勝負」。この好機を逃す訳にはいかない。

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