カープ森下、ヤクルト斬りで流れ変える 復帰間近の大瀬良に勝利のバトンを

 12日のヤクルト戦(神宮)で先発が濃厚な広島の森下暢仁投手(23)が10日、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加し、一発に警戒しながらチームトップタイの4勝目を挙げることを誓った。得意のツバメ打線相手に好投を見せ、5位に沈むチームを救う。

 普段と変わらぬクールな表情で球場に姿を見せた森下はキャッチボールやダッシュを行い、ブルペンでは制球面や腕の振りを確認した。先発が濃厚な12日のヤクルト戦は中8日と間隔が空くが、「全然気にならない。試合当日にしっかり自分のパフォーマンスができるようにということだけ考えてます」とキッパリ。順調な調整を続けている。

 ヤクルト戦は今季2試合に先発し、1勝1敗ながら、防御率1・13。通算でも6試合に先発し、4勝1敗、防御率1・05と抜群の相性を誇っており、特に神宮では負けなしだ。しかし、「ホームランでの失点が圧倒的に多い。1球目の入りを大事にしていきたい」と一発に警戒を強めた。

 3日の巨人戦でプロ初の3被弾を浴びるなど今季の被本塁打は6。早くも昨季の被本塁打数に並んでいる。今季11失点中、実に8失点が本塁打によるものだ。ツバメ打線はリーグトップの10本塁打で並ぶ山田、村上に加え、長打力があるサンタナ、オスナの新助っ人が加入。打線に厚みが増しているだけに、失投は命取りだ。

 チームは連敗が6で止まったものの、5位に低迷。波に乗れないもどかしい日々が続いている。「苦しい状況ですけど、何かのきっかけで変わることは絶対ある。ここでズルズルいくのが一番悪いと思うので、しっかりと止められたら。そのきっかけになれたらいい」と、重苦しい雰囲気を一変させる投球を誓った。

 右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷で戦線離脱していた大瀬良が、間もなく実戦復帰する。「心強いと思いますし、頼れる存在。チームから信頼されているし、誰もが大地さんを求めている。そういう投手になりたい」と改めて決意を口にした。エースの帰還まで勝利のバトンをしっかりつなぐことが右腕の役目だ。

 「テンポよく自分が投げることで打者のリズムも変わってくると思う。そういう投球ができれば」と力を込めた背番号18。チームトップタイの4勝目を挙げ、上位浮上のきっかけを作り、チームを明るく照らす。

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