広島・大瀬良 復帰星誓った 18日・巨人戦で39日ぶり1軍登板「粘った投球を」 

 右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷で離脱していた広島・大瀬良大地投手(29)が、18日の巨人戦(東京ドーム)で1軍復帰先発する。25日からの交流戦を前に、今週は上位の巨人、阪神と5試合を戦う重要な1週間。エース右腕は「とにかく抑えていきたい」と必勝を誓った。

 不安を感じることはない。足を踏み入れることを渇望していた1軍マウンドに大瀬良が立つ。誰もが心待ちにした復帰登板は敵地での巨人戦。「できることをできるところまで精いっぱいやって、勝てるように粘った投球をしたい」と闘志を燃やした。

 チームは現在、借金4の4位で2位・巨人と5・5ゲーム差。今週は交流戦前最後の5試合。上位進出へ、白星を積み上げていくことが求められる。「順位、ゲーム差を見ても大事な試合が続く。みんな思っていると思うが、全部勝てるように。力を合わせてやっていきたい」。大黒柱としての自覚を深めると同時に、ナインの一致団結も強調した。

 1軍登板は4月9日の巨人戦以来。今季は3試合で2勝0敗、防御率0・89と抜群の安定感を誇りながら、4月15日・阪神戦(甲子園)の試合前練習で右足に違和感を訴えて、翌日に出場選手登録を抹消されていた。

 実戦復帰した11日のウエスタン・中日戦(由宇)は5回6安打3失点。突発的な動きもこなし、状態面の万全さをアピールして14日から1軍に合流。前回登板ではセットポジション時に制球が甘くなった点を踏まえ、修正に努めた。16日にはブルペンで31球。「非常に良かった」と仕上げに抜かりはない。

 自身の不在期間にチームは引き分けを挟んだ6連敗を喫した。現状の打開には大瀬良の力が不可欠。2軍調整中の7日には自らの投球で風向きを変える決意を示した。責任感を力に変え、G倒での復活星をつかみにいく。

 佐々岡監督は「悔しい気持ちもあるだろうし。エースとして、(投手)キャプテンとして、自分の役割を果たしてくれるだろうし、こっちも期待して送り出します」と揺るぎない信頼を言葉に乗せた。

 この日はマツダスタジアムに隣接する室内練習場でキャッチボール、ダッシュなどで汗を流した。東京ドームでの先発は2019年8月29日以来、約2年ぶり。「とにかくチームが勝てるように。しっかり仕事をしたい」。みんなが願う復活星。エースが再加速の号砲を鳴らす。

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