広島・林タイムリーでプロ初打点 コロナ禍急きょ1軍「準備はしていた」
「巨人7-2広島」(18日、東京ドーム)
控えめにほえた。五回1死一、三塁だ。林がプロ初打点となる左前適時打を放った。この日、今季初めて1軍に昇格し「7番・三塁」でスタメン出場した。結果を求められた打席で、チームに先制点をもたらした。
「必死にいきました。良かったです」
1打席目の反省を生かした。三回の先頭では外角フォークに当てるような打撃。二ゴロに倒れた。「逆方向から入って行って捉えようと思った」。意識を徹底したことが外角球に対応できた要因だ。
菊池涼らの新型コロナウイルス陽性判定を受け、急きょ1軍が決まった。「いつ呼ばれても良いように準備はしていた」。2軍では、打率を残すために打席での始動を早くした。引っ張るだけではなく、広角に打ち返そうとしてきた練習が左前適時打につながった。
初の1軍キャンプでは強化選手として英才教育を受けた。それでもアピール不足により開幕は2軍だった。シーズンが進み、同期入団の羽月や小園が昇格し躍動した。「自分も頑張らないといけない」。ライバルの存在を力に変えた。
「しっかり準備をして、次も結果を残せるように頑張ります」。次代の大砲は前を向いた。限られた出場機会で存在を示していく。