大瀬良コロナ禍のカープ救えず 復帰登板で初黒星「あそこでもっと…」肩落とす

 5回、炭谷(後方)に適時打を打たれた大瀬良=東京ドーム(撮影・堀内翔)
 巨人に逆転負けした広島ベンチ
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 「巨人7-2広島」(18日、東京ドーム)

 チームの窮地を救えなかった。右腓腹(ひふく)筋の筋挫傷からの復帰登板となった広島の先発・大瀬良大地投手(29)は6回8安打3失点で今季初黒星を喫した。チームは前日に菊池涼介内野手(31)ら3選手の新型コロナウイルス感染を発表。1、2軍で計17選手を入れ替えて臨んだ一戦で、勝利に導くことはできなかった。

 大瀬良は七回の攻撃中、ベンチの最前列に身を乗り出して自軍の反撃を祈った。自身に代打を送られたイニング。突然のコロナ禍に見舞われた中での復帰登板で、自身が果たすべき役割は理解していた。だからこそ、試合後は悔しさが募った。「何とか粘り強くと思っていたんですけど、あそこでもっと粘れたら良かった」と肩を落とした。

 味方が2点を先制した直後の五回だ。1死三塁から炭谷に中前適時打で1点を返された。2ストライクからの3球目、高め直球を打たれた。勝負に行った中で「中途半端な高さにいってしまった」と、投手有利のカウントから浴びた一打を反省して振り返った。

 その後2死一、二塁でウィーラーに、右翼フェンス上部に直撃する2点適時二塁打。もう少しで本塁打という打球を浴びて逆転を許した。「調子のいい打者は、甘い球を逃してくれない」。五回だけで5安打を集められ、先制直後の3失点。エースとして防げなかったことがもどかしい。

 初回、1死からウィーラーに初球を投じる際に足をとられてバランスを崩した。ヒヤリとさせたが無失点。二回と三回はいずれも三者凡退で、危なげなくアウトを重ねた。四回まで、わずか2安打投球。それだけに、五回が悔やまれた。

 自らの投球で、普段と違った空気の払しょくを目指した。前日17日の夜に菊池涼ら3選手の新型コロナウイルス感染が判明。予定していた17日の東京移動を急きょ変更し、チームはこの日の朝に広島から移動。1、2軍合わせて計17選手を入れ替える異例の事態となった。

 佐々岡監督は「若手が多いメンバーだが、最後まで集中して、あきらめない姿勢を見せたい」と勝利への執念を強調した。大瀬良には「必死に流れをつかんだところだった。五回、先頭に打たれてから。踏ん張ってほしかった」と大黒柱にふさわしい投球を求めた。

 苦境に立たされても戦いは続く。「みんな一戦一戦、あきらめずに戦う気持ちでいる。みんなで勝てるように頑張っていきたい」と大瀬良。己の右腕で次こそ白星をもたらす。

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