“失敗しない男”広島・栗林が18戦連続0封 リリーフ陣粘った!ラスト締めた!
「広島4-4西武」(27日、マツダスタジアム)
ミスターパーフェクトぶりは健在だ。坂倉のミットに白球が収まると引き締まった表情が一気に緩んだ。「良かったです」。同点の九回から登板した広島のドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)が1回無失点に抑え、これで自らが保持するデビューからの連続無失点記録を「18」に更新した。
一発がある西武打線の中軸に全く物おじしなかった。「ホームランはダメといつも思っている。一発を注意しながら投げた」。長打を警戒しつつも、慎重になり過ぎることなく、堂々と腕を振った。先頭の中村を遊飛。栗山には中前打を浴びるも、山川をフォーク、呉を151キロ直球で連続三振に斬った。
中継ぎ陣も奮闘した。2番手・菊池保が冷静な投球で2回無失点。六回は高橋樹、七回はドラフト3位・大道(八戸学院大)、八回は塹江が無失点リレーで流れを呼び、引き分けに持ち込んだ。
コロナ禍に見舞われ、チームは依然として苦しい状況が続くも、安定感抜群の右腕が好投を見せているのは明るい材料だ。「チームの勝利に貢献できるようにしっかり投げられたらいい」と力を込めた黄金ルーキー。防御率0・00の“失敗しない男”が無失点投球を続け、守護神として君臨していく。