【安仁屋宗八氏の眼】広島・中村奨が1軍で躍動 「将来の正妻候補 捕手一本で勝負を」

 コロナ禍で多くの主力が離脱した広島。苦しい戦いを余儀なくされる中、チャンスを得た若鯉たちの奮闘が続いている。4年目の中村奨成捕手(21)もその一人。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は「捕手一本で勝負してほしい」とエールを送る。

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 ドラフト1位で期待されて4年目、ようやく中村奨が出てきた。バッティングでは初球からどんどん振っていく積極性がいい。体も去年から随分、大きくなって、打球にも力強さが出てきた。

 リード面でも成長を感じる。5月19日の巨人戦(東京ドーム)で九里の完投勝利を導いた試合は素晴らしかった。初球に内角を突いてみたり、内角球を5球、6球と続けてみたり、思い切りのいいリードができていた。

 ただ、一つ気になる点がスローイング。送球がシュート回転したりスライダー回転する時が見受けられる。同30日のロッテ戦(ZOZOマリン)では5盗塁を許した。球の握り損ないか、あるいは送球に技術的な問題があるのか。元々、強肩が武器でコントロールもいい選手。今後も捕手として試合に出続けるためにも、コーチとよく相談して、すぐに修正しないといけない。

 今はチーム事情から外野も守ったりしているが、私は捕手でどんどん経験を積んでいってほしいと思っている。将来は正妻になりうる選手だと感じるからだ。中村奨自身も「捕手一本で勝負するんだ」という強い覚悟を持って、同世代の坂倉や石原らとの争いに挑んでほしい。

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