カープ会沢 負傷交代で五輪ピンチ 侍選出濃厚も影響の可能性、16日に検査へ
「広島5-3西武」(15日、マツダスタジアム)
広島・会沢翼捕手(33)が膝から崩れ落ちた。ミットを持つ左手で一瞬、左足ふくらはぎ付近を気にするそぶりを見せた。プレーが止まると、口を真一文字に結ぶ。最後は倉バッテリーコーチに背負われベンチ裏へ。負傷交代を余儀なくされた。
アクシデントが起こったのは八回の守備だ。1死二、三塁で栗山が三ゴロ。会沢は三本間の挟殺プレーで、林の浮いた送球をジャンプして捕球した。そこから一歩を踏み出した直後、グラウンドにしゃがみ込んだ。一度立ち上がり、三塁ベースカバーに入った小園に送球したものの、右足一本立ちで三本間から離れ、再び膝を折った。
ジャンプした際か、着地の瞬間なのかは定かではないが、蔦木トレーナーは「左足を負傷しました」と説明した。16日に病院で検査を受ける予定だ。
同日には東京五輪に出場する侍ジャパンのメンバー発表があり、会沢の選出は濃厚だった。状態次第では今後、日本代表のメンバーにも影響が出てくる可能性がある。
会沢は今月3日に下半身のコンディション不良から復帰したばかりだった。佐々岡監督は「(自力で)歩けなかったので心配」と不安げな顔色を浮かべた。チームにとっても、侍ジャパンにとっても、その存在は大きい。今はただ、軽症を祈るばかりだ。