広島・林、プロ初の4安打4打点 若き大砲が猛爆けん引 打率も驚異の・408

 7回、左中間にソロを放つ林
 五回に左前打を放つ林
 三回に勝ち越しの右前適時打を放つ林
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 「DeNA11-12広島」(19日、東京ドーム)

 若鯉がまばゆい輝きを放った。広島の3年目、林晃汰内野手(20)が3号ソロを含むプロ初の4安打4打点と大暴れ。今季4度目の猛打賞で、打率は・408となった。チームは終盤に猛追されて薄氷の勝利となったが、ともに今季最多の17安打12得点と打線が爆発。5月28日のロッテ戦以来の連勝を飾り、カード勝ち越しを決めた。

 若鯉の勢いが止まらない。今の好調ぶりを示すように、豪打を見せつけた林。ヒーローインタビューでは「しっかり打てたので良かったです」と、充実感をにじませた。

 一度バットに火がつくと、炎のように燃え上がるのが今の林だ。「真っすぐに負けないように」。初回2死一、二塁ではピープルズの初球カットボールを振り抜き、先制の左翼線2点二塁打。同点の三回無死一、三塁では「内野ゴロのゲッツーでもOKという楽な気持ちだった」とリラックスして打席に入り、再び勝ち越しとなる右前適時打を放った。

 圧巻は七回だ。「3本打てていたので、ちょっと思い切って振ってみようと思った」。追い込まれながらも三上の外角高め変化球を強振し、左中間席まで運んだ。

 守備でも魅せた。六回にソトの三遊間へ抜けそうな強烈なライナーをダイビングキャッチするなど、好守を連発。「全然です。本当に迷惑を掛けないように」と満足感はないが、日に日に守備も安定感が増している。

 これで6試合連続安打。4度目の猛打賞を記録し、プロ初の4安打4打点をマークした。打率は規定打席未到達ながらも驚異の・408だ。佐々岡監督は「しっかりと好調を維持してくれている」と称え、「若手が頑張っていて、レギュラー争いの中でくすぶっている選手にとっては刺激になる」と話した。

 小園、羽月と同世代の20歳。正三塁手定着へ、がむしゃらに匠の技を吸収している。守備では菊池涼に助言をもらい、打撃では鈴木誠から「調子が悪くなると打ちにいけなくなる。思い切って打ちにいく形は取っておいた方がいい」と金言を授かった。引き出しを増やし、自らの打力アップに生かしている。

 チームはヒヤヒヤの勝利となったが、5月28日のロッテ戦以来となる連勝。5月16日のDeNA戦以来となる、カード勝ち越しを決めた。「自分のやることをやるだけ。守備でも走塁でも打撃でも役割をしっかりやっていければ」。絶賛売り出し中の長距離砲が、一気にブレークを遂げていく。

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