九里炎上で広島3連敗 石原慶幸氏が指摘 捕手もサイン出す指がだんだん動かなくなる

「広島5-8ヤクルト」(23日、マツダスタジアム)

 広島先発の九里はヤクルト打線の猛攻を浴びて4回7失点でKOされた。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)は投手が打ち込まれる状況での「捕手としての心構え」について語った。

  ◇   ◇

 両軍とも打線が好調で序盤から点を取り合う展開となった。広島バッテリーとしては、早めに相手の攻撃を封じて自軍に流れを引き寄せたいところだったが、先頭打者を出すことも多く、なかなか抑えられなかった。

 捕手目線で話をさせてもらうと、こういう展開になると、捕手はサインを出す指がだんだん動かなくなる。自分の描いていたプランが崩れてしまい、自信を持ってサインを出せなくなるのだ。

 だが、こういう状況で大切なのは冷静さを失わないこと。もう一度、試合前のミーティングで話したことやスコアラーからの報告を頭の中で整理し、試合の中で自分が感じたことも大事にしながら、配球を組み立てていってほしい。

 迷った揚げ句、その場しのぎとなるような行き当たりばったりのサインを出してしまうことが一番いけない。そういうサインの出し方をしてしまうと、試合後の反省ができなくなる。きちんと考えてサインを出すからこそ反省もできるのだ。

 坂倉や石原、中村奨らカープの捕手陣はまだ若く経験も浅い。これからも、こういう状況は何度も経験することになるが、その積み重ねの中で捕手として大切なことを一つ一つ学んでいってほしい。

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