広島・ドラ3大道は“合格点”も課題は体力面 安仁屋氏が指摘
「広島11-5中日」(26日、マツダスタジアム)
広島のドラフト3位・大道が先発初勝利を挙げた。5回2/3を8安打5失点ながら、打っては二回にプロ初安打初打点となるタイムリーを放った。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(76)は「合格点」と評価し、「体力面は今後の課題」と指摘した。
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大道は粘り強く投げた。立ち上がりはボールが先行し失点した。それでも試合をつくり六回途中まで投げた投球は、先発として合格点だ。
中継ぎのときは、直球を高めに投げて空振りを奪う場面を何度も見てきた。この日は違った。状態が悪かったこともあったと思うが、低めを意識して丁寧に投げた。奪三振は2つだけだった。
三回1死一、三塁で高橋周を打ち取った場面が象徴的。遊ゴロ併殺打に仕留めてピンチを切り抜けた。打たせて取る投球ができるようになれば体力を温存できる。もっと長い回を投げられるだろう。
球数が100球に近づき、連打を許して降板した六回はストライクとボールがはっきりした。先発に配置転換されたのは6月上旬だ。大学時代に先発をしていたとはいえ、急ピッチでの調整だけに体力面は今後の課題だ。
腕を思い切り振り抜く姿は九里と重なる。先発の適性もある。状況に応じた投球ができるようになれば、白星は自然と増えていくはずだ。