広島・鈴木誠 復活弾 5戦ぶり先発で4番の仕事3安打2打点 

 5回、左翼スタンドへ9号ソロを放つ鈴木誠(撮影・立川洋一郎)
 5回、9号ソロを放ってナインの出迎えに応える
 6回、果敢に二盗を試みるも失敗に終わって悔しがる
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 「広島11-5中日」(26日、マツダスタジアム)

 頼れる主砲が帰ってきた!広島の鈴木誠也外野手(26)が5試合ぶりにスタメン復帰し、3安打2打点の活躍。五回には復帰即本塁打となる9号ソロを突き刺した。新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応で、欠場や代打出場が続いたが、周囲の不安を一掃。背番号1の貢献もあって、チームは今季最多の18安打で連敗を5で止めた。

 打った瞬間、球場全体が静寂に包まれた。バットを振り抜き、悠然と打球の行方を見つめた鈴木誠。スタンドのファンからは、どよめきの声が漏れた。5試合ぶりの先発出場。攻守に存在感を示し、グラウンドを駆ける姿が、チームに心強さを与える。自身の体調面を問われ「大丈夫ですよ」とうなずいた。

 6-1の五回。先頭打者で山本の直球を力強く叩くと、本塁打を確信した。高く舞い上がった打球は、左翼スタンド上段に着弾。13日・オリックス戦(京セラ)以来の一発に「たまたま甘い球が来た。厳しいところに来ていたら、どうなっていたか分からないですが、まずは甘い球を仕留められた」と冷静に振り返った。

 20日以来の先発出場で、三回に左前打を放つと、7-5の六回は2死三塁で左前適時打。「もう1点取れれば、楽になるかなと思っていた」。4点を失い、2点差に迫られた直後の攻撃。相手に傾きかけた流れを引き戻したことに、大きな価値が宿った。

 21日に新型コロナウイルスのワクチンを接種。副反応の影響で、23日に「感染拡大防止特例2021」を適用され、出場選手登録を抹消された。ここ2試合は代打で出場。首脳陣からは、この日の先発出場に照準を合わせるよう伝えられ、“満点回答”で応えた。佐々岡監督も「本当に、いいところで打ってくれた」と褒め上げた。

 今季は新型コロナウイルス陽性判定での離脱も経験。予期せぬ事態に見舞われても「焦っても仕方ない。できることをしっかりやろう」と前を向いた。

 守備でも大きく貢献。一回2死一、二塁から、右前打で三塁を狙った一走のビシエドを鋭い送球で刺した。二回は木下拓の飛球をフェンスに体を当てながら好捕した。

 その背中がファンを魅了し、チームの負の流れに終止符を打った。「守備で良いプレーが出れば打撃にもつながる。全部がつながっていると思ってやらないといけない。負けていい試合はないと思いますし、まずはあした、しっかり頑張れれば」と鈴木誠。大黒柱が、上昇曲線を描いてく。

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