広島・中村奨成、攻守で躍動!1安打2打点&華麗キャッチで存在感!

 「エキシビションマッチ、広島4-1日本ハム」(27日、マツダスタジアム)

 広島の中村奨成捕手(22)が27日、攻守で存在感を示した。外野守備力強化のため「2番・左翼」でスタメン出場。スライディングキャッチをするなど、2度の守備機会を無難にこなした。バットでも1安打2打点。エキシビションマッチは打力を生かすための守備特訓期間。ひとつのプレーも無駄にはしない。

 好守に見えたプレーにも、中村奨は反省の言葉を紡いだ。六回無死。浅間が放った打球を前進してスライディングキャッチした場面だ。一瞬、打球判断を迷った。そこに改善の余地が残されている。

 「球を見過ぎてしまった。そのままぐーっと伸びて来るのか、前に落ちるのか。見過ぎてしまった」

 中断期間に予定されているエキシビションマッチは、外野の守備力を磨く。前半戦は外野手としての出場が9試合にとどまった。打力を評価されながら、守備に不安があったためだ。

 六回の守備は、屋外球場で守る難しさを感じたものだという。試合開始直後、風向きは捕手から中堅方向。六回は左翼から右翼方向へ変化していた。広瀬外野守備走塁コーチは「マツダ独特の風の変化。経験していくしかない」と力を込めた。

 バットでは、初回に左翼線を破る先制の適時二塁打を放つなど1安打2打点。それでも進塁打さえ打てなかった二回無死一、二塁や、甘いカーブを見逃して最終的に空振り三振に倒れた四回の打席に悔しさが募った。

 「何としても外野の守備がうまくなって試合に出たい。しっかりとアピールをして、チャンスをつかみたい」。若鯉は力強く前を向いた。ナイター特訓を経て、後半戦は多くのスタメンを勝ち取る。

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