広島・西川龍馬 復調へ弾み2安打2打点「短期集中でやる」
「エキシビションマッチ・広島3-5日本ハム」(28日、マツダスタジアム)
広島の西川龍馬外野手(26)が2安打2打点の活躍を見せた。初回に右前打で出塁し、七回には右翼線を破る2点適時二塁打。前半戦は打率・254と不本意な成績に終わった。後半戦、チームが浮上するためのキーマン。エキシビションマッチで復調のきっかけをつかむ。
内角高めの変化球を鋭く振り抜いた。見逃せばボール球。誰もが打ち返せるコースではなかった。七回2死一、三塁。西川が高い技術で右翼線を破る2点適時二塁打を放った。
初回無死一塁の右前打も内角145キロの直球をはじき返した。2安打2打点。それでも「ここ(エキシビションマッチ)で打っても。シーズン中に打たないといけない」と手綱を締めた。
前半戦は打率・254、7本塁打、33打点。試行錯誤してきた打撃は、納得できるものではなかった。
中断期間を利用し打撃状態を取り戻そうとしている。「気持ちよく打って、しっくりくるものがあれば良いなと思いながらやっています」。タイミングの取り方など、角度を変えて取り組むことで自分に合ったものを模索中。「暑いからといって振る量は減らしたくない」。流す汗の量が復調への道だ。
後半戦、チームが上位に浮上するために、その打力は欠かせない。朝山打撃コーチは「前半戦の最後あたりから良くなってきている。コンタクト率が上がっている。後半戦に向けて、もちろん必要な戦力」と力を込めた。
再開まで2週間あまり。「短期集中でやる」と西川。本来の姿を取り戻した先に、チームの白星が待っている。