広島もオープナー導入を 北別府氏が提言「先発6枚目がいないなら5人で回せばいい」

 広島の先発ローテが決まらない。大瀬良、九里、森下、玉村、大道まで確定しているが、6番目が不在。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「先発を5人で回してもいいのではないか」と6人目は“オープナー”として短いイニングを任せる戦術を提案した。

 ◇ ◇

 いよいよペナントレースの再開ですね。カープは3位のヤクルトに大きく離されての5位だから戦う姿勢を示す一方で、来年を見据えて若い人に経験を積ませる起用も必要になってくると思う。

 ベンチもおそらく、調子の上がらないベテランより若手を積極的に使っていくのではないか。

 私も現役時代は1年目の後半に使ってもらった。8月に1軍登録され、一度捻挫で抹消されたあと、9月に再び1軍へ戻され、2勝することができた。

 2年目に5勝。そして3年目に1年間投げさせてもらい、2ケタの10勝に到達した。打たれても我慢して、時間をかけて育ててくれたんです。

 今、カープは先発ローテの6番目が決まらずに苦労しているようだけど、育成の意味でも若手をぜひとも使ってほしいと切に思う。

 首脳陣は五輪期間中のエキシビションマッチで、何人か投手にチャンスを与えて力量と調子を見極めていたようだけど、どうも決め手を欠くみたいだね。

 床田や矢崎、高橋昂也、外国人のスコットにも登板させた結果、合格者が出なかったらしい。今後は野村や中村祐太も含めて再考すると聞いている。

 ここで提案したいことがある。6枚目がいないのなら、先発を5人で回して6番目はオープナーの形を取る考えもある。

 先発の出来が悪ければ、2回か3回で交代させればいい。そしてリリーフに任せる。

 その手当として野村のリリーフ転向を勧めたい。ロングリリーバーでの起用。これは私の持論でもあるんです。

 野村は先発専門で投げてきたが、今年は3度も2軍落ちするほど状態がよくない。序盤は無難に抑えるが、打順がひと回りした中盤以降に崩れる傾向にある。そろそろ配置転換の時期に来ているのかもしれない。

 ただ野村には投球術や豊富な経験がある。この力をリリーフとして活用するのです。本人の今後も考慮すると、むしろ新たな道が開けるかもしれない。

 多少不安のある投手が先発する日はあらかじめ、「今日は早い回からのロングリリーフがあるよ」と言ってブルペンで用意させておく。

 投手陣の中でのユーティリティプレーヤーという役割だね。

 6枚目がいないと言って、また元に戻って一から探すということを繰り返すより、オープナーを導入し、多少の不安があっても若い投手に経験させる。そういうことを考えるのも首脳陣の仕事だと思う。

 私が強調したいのは若い力を我慢してでも使い、何とか育成してほしいということなんですよ。チームの将来のためにね。

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