広島・栗林 危なげなし!新人史上7人目の20S 03年永川以来!鯉18年ぶり

 最後を締めくくった栗林(左)とタッチを交わす広島ナイン(撮影・立川洋一郎)
 9回表に登板して無失点に抑え、最後を締めくくった栗林(撮影・立川洋一郎)
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 「広島5-4ヤクルト」(20日、マツダスタジアム)

 わずかな隙すら与えず、危なげなく試合を締めた。大きな拍手に包まれ、マウンドに立った広島・栗林良吏投手。九回2死で最後のアウトを奪うと、何度もグラブを叩いて勝利の味をかみしめた。後半戦初の本拠地登板で、史上7人目となる新人での20セーブ達成だ。

 1点リードの九回に登板。つながれたバトンに、仲間の思いを感じた。「リリーフの投手が0(点)でつないできてくれた結果、僕に回ってきた。その思いを無駄にしないように、先頭から集中していこうと思った」。

 先頭・サンタナは低めフォークで空振り三振。この日3安打の元山もフォークで空振り三振。2死から迎えた代打・川端はボテボテの捕ゴロに仕留めた。相手打者にまともなスイングすら許さず、三者凡退に斬った。

 球団の新人20セーブは03年・永川(現投手コーチ)以来、18年ぶり。佐々岡監督は「こういう試合を取っていけるのは、栗林のおかげ」と改めてその存在の大きさに実感を込めつつ、賛辞を送った。

 お立ち台では、ファンに東京五輪の金メダル獲得を報告した。「五輪は無観客の中で試合をして、ファンの方々の応援のありがたさをすごく感じた。1日でも多く、皆さんに笑顔で帰ってもらえるように頑張りたい」と栗林。後半戦もしびれる場面を締めて、球場に笑顔の花を咲かせる。

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