広島3連勝 “金侍”鈴木誠&菊池涼アベック弾 連夜の虎退治!

 3回、ソロを放った菊池涼は鈴木誠らナインに迎えられる(撮影・山口登) 
 3回、右中間に18号ソロを放つ鈴木誠 
 3回、中越えに10号ソロを放つ菊池涼
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 「広島7-6阪神」(28日、マツダスタジアム)

 広島が一発攻勢で3連勝。阪神に連勝して後半戦初めてカード勝ち越しを決め、5位・DeNAに並んだ。立役者は鈴木誠也外野手(27)と菊池涼介内野手(31)。三回、両選手にソロ本塁打が飛び出し、試合の流れを大きく引き寄せた。2人の“アベック弾”は今季5度目。東京五輪で金メダル獲得に貢献した頼れる侍戦士がチームを押し上げる。

 一振りで球場全体を揺らし、チームに活気をもたらした。卓越した技術と研ぎ澄まされた集中力。この男たちは、踏んできた場数が違う。鈴木誠と菊池涼がそれぞれ本塁打。東京五輪での金メダル獲得に貢献した2人の“アベックアーチ”が、3連勝を支えた。

 2本の放物線が描かれたのは2点リードの三回だ。先頭の鈴木誠が阪神先発・村上から右中間へ18号ソロ。スライダーを捉え「追加点になって良かったです」と振り返った。1試合2本塁打と大暴れした26日・巨人戦(東京ドーム)以来2試合ぶりの一発。打線の浮沈を握る男が、後半戦初めて本拠地でアーチをマークした。

 この流れに名手も乗った。2死から村上の2球目に体が動いた。捉えた打球は左中間スタンドギリギリに飛び込む10号ソロ。「来た球に対して、いい反応で打つことができました」。背番号33は、これで6年連続2桁本塁打を達成した。

 鈴木誠と菊池涼による“アベック弾”は今季5度目で、26日・巨人戦以来2日ぶり。同日からチームは3連勝と、打つべき人が打てばチームが勝つことを証明した。中でも、鈴木誠は野手主将として献身的に後輩へ助言も送っている。

 3年目の成長株・林に対し言葉を掛ける場面も目立つ。背番号1は「(試合に)出ていたら、それなりにうまくいかない時もあるので。出ている以上、色んなことを経験するし、そういう話をしました」。思い通りに結果が出なくても下を向く必要はない。努力でスタメンの座をつかみ、1軍舞台で戦う日々。3年目でプロの厳しさを味わえていることが何よりプラスになる-。そう背中を押した。

 後半戦初のカード勝ち越しに貢献した“アベック弾”を佐々岡監督は「効果的だった」とほほ笑ましそうに振り返った。グラウンドで唯一無二の存在感を放つ、不動のレギュラー2人。その背中とプレーでナインをけん引し、勝利へといざなう。

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