広島・小園 3打点 出た!8戦ぶりタイムリー 5連勝ならずも…9月の反攻頼むぞ
「DeNA7-6広島」(31日、横浜スタジアム)
広島は最大5点差のリードを守り切れず、連勝が「4」でストップ。5位タイに転落した。敗戦の中の光明は小園海斗内野手(21)だ。三回に一時勝ち越しの右前適時打を放つと、四回には2点適時二塁打。2安打3打点と躍動した。8月の月間打率は・220と苦しんだ若武者が巻き返しを図り、9月反攻へのキーマンとなる!
快音を響かせた打球が一、二塁間を破ると、小園は一塁の塁上で少し表情を緩ませた。「詰まってもいいような気持ちで。しっかりたたけた」。三回1死一、三塁。追い込まれてからノーステップ打法に切り替え、先発・浜口の直球をはじき返した。手応えの残る、一時勝ち越しの右前適時打となった。
自身8試合ぶりとなった適時打。さらに3点リードの四回1死一、二塁の好機では、桜井の146キロツーシームを力強く振り抜き、右中間フェンス直撃の2点適時二塁打をマーク。5点差に広げる一振りだった。
19日の中日戦以来、9試合ぶりの長打に「しっかり狙い球を絞って打てたので良かった。ちょっとずつですけど、良くなってきている。継続できるようにやっていけたら」と今後の見通しを語った。
前半戦終盤から3番に固定され、主軸を任された若武者。しかし、8月の月間打率は59打数13安打、打率・220とやや調子を落とした。「ちょっと(体が)開き気味にきている。色んな攻めもありますし」。それでも、「それを(経験して)いいバッターになると思う。いろいろ対応できるようにやっていきたい」と前を向いた。
対戦が多くなるにつれて研究されるのは、レギュラーの宿命だ。だからこそ、好不調の波を抑え、自分の持ち味を出すことがシーズンを通じて活躍する上で重要になる。「まだまだ実力がないなと思ったりする。一日一日が勝負。先輩方に聞いたりコーチに聞いたりしてレベルアップをできるように頑張ります」と意気込んだ。
チームは最大5点のリードを守れず逆転負け。今季2度目の5連勝を飾れず、5位タイに転落した。九回は三嶋から1死満塁のチャンスを作ったが無得点。「あれで負けたので、本当に悔しい。練習からまた、できるようにやっていきたい」。無死一、二塁の場面で試みた送りバントの失敗を反省。それでも2安打3打点と存在感を示したのは、敗戦の中でも明るい話題だ。
復調の気配を示した背番号51が夏場の経験を力に変え、巻き返しを図っていく。