広島・鈴木誠 6戦連発弾!ランス、新井に並ぶ球団記録 プロ野球記録に王手

 「広島12-5中日」(9日、マツダスタジアム)

 広島の鈴木誠也外野手(27)が初回に6試合連続となる26号ソロを放ち、1987年・ランス、2005年・新井が持つ球団記録に並んだ。これで1972年の王貞治(巨人)と86年・バース(阪神)が持つプロ野球記録にも王手をかけた。四回には決勝の27号2ランで今季5度目の1試合2本塁打。主砲が15安打12得点の大勝へ導いた。

 打った方向にバットを振り上げながら、鈴木誠は一塁へ駆け出した。まだ明るさの残る本拠地の空に、白球が高く舞い上がる。打球はそのまま右中間スタンドへ吸い込まれ、観衆からは驚き交じりの声が漏れた。

 6試合連続本塁打となる26号ソロ。1987年・ランス、2005年・新井と並び、球団史上3人目の快挙だった。「うれしいです」。これで1972年・王貞治(巨人)と、86年・バース(阪神)が持つプロ野球記録にも王手をかけた。

 初回1死。3番・西川が先制2ランを放った直後だった。勝野の外角スライダーをジャストミート。「龍馬(西川)が、僕の苦手な得点圏で先に打ってくれた。楽な気持ちで打席に入れました」と、苦笑しながらメモリアル弾を振り返った。

 さらに4点差を追いつかれた直後の四回2死一塁は、岡田のスライダーを完ぺきに振り抜いた。今度は打った直後に誰もが本塁打と分かる、会心の決勝27号2ラン。「思い切りいこう、という(気持ちでの)結果が本塁打になってよかった」。今季5度目の1試合2発。直近13試合で12本塁打と、超ハイペースで量産体制に入った。

 試合後は後輩の林と立ったお立ち台へ。好調の要因を問われると、「林さんがよく(自分の)打撃を見てくださってアドバイスをくれるので、その成果が出たと思います」とファンの笑いを誘った。

 東京五輪の直前合宿では巨人・坂本らとバットを手に意見交換した。「聞いたことが今後に生きてくる可能性がある」。妥協せずに自身の打撃と向き合い、シーズンの好結果へつなげている。

 お立ち台では鯉党に誓った。「チームの順位は、すごく厳しい状態。3位までのゲーム差もある。なかなか難しいですが、こういう1試合のために、楽しみに見に来てくれていると思う。少しでもいい思い出になるように」。10日は首位・阪神戦(マツダ)。本拠地のファンに新たな思い出を刻む。

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