安仁屋さん入団に尽力の元広島・平山智さん死去 優良外国人を日本へ送り込む
元広島外野手で駐米スカウトとして数多くの外国人選手を広島などに送り込んだ平山智さんが死去したことがわかった。91歳。米国・カリフォルニア州出身。平山さんは1955年、日系選手として広島に入団。小柄ながら攻走守三拍子揃った外野手として活躍。実働10年で711安打251打点45本塁打160盗塁の記録を残した。
現役最終年にはコーチ兼任となり、引退後はコーチを務め、退団してからは米国でメジャースカウトを経て広島の駐米スカウトを長年務めた。1975年初優勝に貢献したホプキンスをはじめライトル、ロペスなど優秀な外国人を入団させ、70年代後半から80年代にかけてのカープ黄金期を陰で支えた。
また、現役晩年の64年には現在広島カープOB会会長を務める安仁屋宗八さんの入団に際し、パスポートを所持していたことで他球団に先んじて米国領土だった沖縄に乗り込み、入団交渉を行い広島入団を決めた。
フィーバー平山と呼ばれ、晩年まで嘱託駐米スカウトを務め、広島を訪れ、松田オーナーや安仁屋さんらと親交していた。
安仁屋さんは「球団から連絡をもらった。あの人がいなかったらわしもカープに入っていなかったようなもんだから。ずっとかわいがってもらった。突然で驚いている」と話し、「2連覇した年(2017年)に広島に来られたのが最後だったかな。その後も来る予定でいたようだけど、ロスの空港で体調を崩して取りやめたと聞いた。広島に来られたらカープの球団の人やOBらといつも食事をしていた。優秀な外国人がカープに来るのもフィーバーのおかげだった。冥福を祈るしかない」としのんだ。
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