広島 自力CSが消滅 高橋昂が背信4回4失点 好調ヤクルト打線止められず

 「ヤクルト5-1広島」(19日、神宮球場)

 広島はヤクルトに敗れ、自力でのCS進出の可能性が消滅した。高橋昂は初回に2本塁打で3失点するなど、4回7安打4失点の背信投球。打線は12安打を放ちながらも、11残塁の拙攻でわずか1得点。連敗で借金は今季最多タイの16となり、5位・DeNAとのゲーム差は3に開いた。

 西川が左飛に倒れてゲームセット。勝利に沸くヤクルトナインを背に、広島ナインは力なくベンチへ引き揚げた。4点差でも登板機会が訪れることを信じ、準備を始めていた栗林も動きを止めた。悔しい敗戦。自力でのCS進出の可能性が消えた。

 「うちは一戦一戦、戦っていくしかない。それだけです」。佐々岡監督は懸命に前を向いた。

 誤算続きだった。高橋昂が4回7安打4失点KO。「投げ切れるところで投げ切れなかった」と左腕。課題の立ち上がりで青木、村上に被弾して3失点。痛すぎるビハインドを負った。

 先頭・塩見への初球死球から転落した。「これまでの(球)質とは違い、投げ切れずに中、中に入っていく。死球の影響があるのであれば、強い気持ちがないと、なかなか1軍では勝てない」。指揮官は精神面のたくましさを求めながら奮起を促した。

 それでも打線は相手を上回る12安打を放った。だが、好機で築いたのは凡打の山。11残塁の拙攻。得点は五回の野間の適時打による1点だけ。開幕から続くチームの懸案。112試合目も得点圏に走者を置いた場面で、あと一本が出なかった。

 日々、得点力不足解消を目指して取り組んでいる。「得点圏で力むのは当たり前の話だからね。この前、少しミーティングでも言ったんだけど、力むなんて当たり前の話で、相手は結果を出している。そこで勝敗は決まるだろうから、そこを払しょくしていかないといけない」と河田ヘッドコーチは力を込めた。

 借金は今季ワーストタイの16に膨らみ、5位・DeNAとのゲーム差は3に開いた。それでも戦いは続く。

 「最後の最後までファイティングポーズを取らないといけない。勝ち負けは俺と監督が責任を取る。選手は元気に準備してやってくれれば」と河田ヘッド。佐々岡監督も「応援してくれるファンもいる。自分たちの野球をするしかない」と顔を上げた。

 残り31試合。諦めない姿勢でグラウンドに立ち、意地を見せて勝利をつかむ姿を届ける。

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