広島・森下また勝てず 石原慶幸氏「今は我慢。日々の取り組みは必ずいい方向を向く」

 7回、ベンチから戦況を見守る森下(撮影・高部洋祐)
 6回、森下(右)と共にベンチから戦況を見守る鈴木誠(撮影・高部洋祐)
 4回、ヤクルト・元山の打球に反応する広島・森下(撮影・高部洋祐)
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 「広島1-4ヤクルト」(3日、マツダスタジアム)

 広島・森下暢仁投手(24)は7回1失点に抑えたが、打線の援護に恵まれず、7勝目はまたお預け。これで8戦連続で白星なしとなった。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は「今は我慢の時。日々の取り組みがきっといい方向に向く時は来る」と苦しむ右腕の胸中を思いやった。

   ◇  ◇

 森下はそれほどいい状態には見えなかったが、それでもしっかりと試合を作ったところはさすが。新球のツーシームを投げ始めたところにも、今の自分に何が必要かを考えながら取り組んでいる姿が見て取れた。

 彼の投球で生命線となるのが両サイドの真っすぐだ。シーズン中ということで、すぐには戻らないかもしれないが、この球をしっかりと投げ切れるようになれば、カーブ、チェンジアップといった変化球もより生きてくる。両サイドの真っすぐを取り戻すことが復調の大きなカギになる。

 勝てない日々が続き、精神的にも相当しんどい思いをしていると思う。プレッシャーもあるだろうし、責任感の強い選手だけにチームに勝ち星をつけられない歯がゆさも感じていることだろう。今は我慢の時。日々の取り組みがいい方向に向く時は必ず来るし、この経験が今後の野球人生においても、きっと大きな財産になるはずだ。

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