広島・林、節目の10号 江藤、前田、堂林以来の球団高卒3年目2桁弾
「ヤクルト7-11広島」(21日、神宮球場)
快音を響かせた打球が神宮の夜空に吸い込まれると、広島・林は笑みを浮かべた。二回2死一塁。小川の低め角143キロ直球を力強く振り抜き、左中間席へ運んだ。先制の10号2ラン。「しっかりと自分のスイングで捉えることができた」と振り返った。
高卒入団3年目の2桁本塁打達成は、球団では江藤、前田、堂林以来となる4人目。目標であった2桁の大台に乗せ「絶対達成するという気持ちでずっとやっていました」と喜んだ。佐々岡監督は「逆方向にああいう打球が飛ぶようになったということはいい打ち方をしている。自信にしてほしい」と称えた。
左方向への一発は確かな成長を示している。「9本目を甲子園でレフトに打てたとき、自分の中で自信になった。2軍でやってきたときと似たような感覚があった。引っ張ってばかりだと率が残らない。ああいう形で逆方向に打てるようになったから10本までいけた」と手応えを口にした20歳。残り試合でもアーチを描き、チームに活気を与えていく。