・319の誠也を・313の坂倉が追う カープ同士での首位打者争い残り2戦

 「広島7-0DeNA」(28日、マツダスタジアム)

 力強く振り抜いた打球がポトリと落ちると広島・坂倉将吾捕手(23)はパンと手をたたいて表情を緩めた。0-0の六回無死一、二塁。京山の初球146キロ直球に詰まりながらも中前に運んだ。先制の適時打に「何とかしようと思った。いいところに飛んでくれました」と声を弾ませる。

 この一振りから打線が勢いづいた。なおも無死満塁から代打で登場した鈴木誠也外野手(27)が右前適時打。「とりあえず三振しないように。追加点になって良かった」とこの回打者一巡、12人の猛攻で一挙7点を奪った。佐々岡監督は本塁打王を争う巨人・岡本和、ヤクルト・村上の39本塁打にあと1本と迫る主砲の起用について「今日みたいな感じになる」と説明した。

 セの首位打者争いでトップは打率・319の鈴木誠となっており、これを・313で3位の坂倉が追う。鈴木誠は「もともと個人タイトルは興味ないんですよ。打率もそう。順位が決まった後なので、毎年ですが、難しい部分はある」。6厘差の坂倉は「チャンスはあると思うが、トップがトップなので。やれることはやります」と闘志を燃やした。

 残りは2試合。「打つしかすべがない。一打席一打席、意味のある打席になれば」と背番号31。自身初のタイトル獲得へ、先輩と最後まで死闘を演じる。

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