広島・薮田 逆襲&復活の来季へマイナーチェンジで巻き返す 持ち球ツーシーム改良

 広島・薮田和樹投手(29)が7日、マイナーチェンジで来季の巻き返しを誓った。9月末から体重を4キロ減らし、球速アップの道を模索。さらに持ち球のツーシームを改良し、シンカー気味に変化する球の精度向上にも取り組んでいる。今季の登板数はプロ入り最少の1試合。8日から始まる2軍の秋季練習で修正を施し、逆襲を狙う。

 現状打破へ、立ち止まっていられない。薮田は9月末から体重を4キロ落とし、現在は約84キロ。「強い球を投げる」という理想へ近づくため、投球フォームは変えずアプローチ方法を変えた。「体を大きくしたらボールも強くなると、今までは思っていた。(体を)絞るというか、動きやすさに重点を置いて取り組んでいる」。

 肉体強化が、投げ込む球に直結しない時期が続いた。「(体を)うまく扱えていないのか、ボール自体(の質)上がらなかった」ことを踏まえた打開策。「動きやすさ、軽さは感じている」と現状は好循環を生んでいる。

 持ち球にも改良を加えた。投球の軸は“亜大ツーシーム”と呼ばれる、縦に落ちる変化球。ツーシームは球種に入れつつ、今季途中からシンカー気味に変化する球の精度向上にも励む。ツーシームより速く、カットボールとは“対”になる球。「ゴロを打たせたり、カウントを整えるところで」活用していく。

 今季はプロ7年目で最も少ない、1試合のみの登板に終わった。悔しさ、もどかしさ、あらゆる思いを胸に刻んで再起を図る。「年数も年数ですし、安定感が求められる。『一回良くて、次ダメ』ではなく安定したモノを残していかないと」と立場を自認した。実りある秋を過ごしながら、自信を深めていく。

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