鈴木誠也メジャー挑戦 複数球団が調査明言、争奪戦は必至
広島は16日、鈴木誠也外野手(27)のポスティングシステムを利用しての大リーグ挑戦を容認した。米国内で鈴木誠の評価は高く、今オフのメジャーFA外野手の中ではトップクラスに位置づけられている。
すでに複数球団の幹部が調査していることを明言。ジャイアンツ、レンジャーズ、マリナーズ、レッドソックス、パドレスなどが興味を示しており、争奪戦は必至の状況だ。
鈴木誠を調査してきた某メジャー球団スカウトは「打撃技術に優れ、三振が少なく、出塁率が高いのは魅力。メジャーでも本塁打を打てる」と断言。機動力の高さも評価されており、「打順はどこでも対応できると思う。最終的には2番も。伸びしろを感じる選手。予想以上の成績を残すだろう」。チームの勝利優先の姿勢もプラス材料だという。
一部米メディアは契約額を5年5500万ドル(約61億円)と予想。懸念材料は12月に失効する労使協定だ。新協定ではメジャー最低保障年俸や海外選手契約資金上限、ぜいたく税など、補強費に関わる項目の変更が見込まれている。それでも前出スカウトは「選手の需要は高いので代理人は強気の額を求めるだろう」と評した。(デイリースポーツ大リーグ担当・小林信行)