広島・佐々岡監督ゲキ 菊池以外は「レギュラー白紙」 オフの「自主自立」説く
広島が21日、8日からマツダスタジアムで行った秋季練習を打ち上げた。若鯉の成長に目を細めた佐々岡真司監督(54)は来季のレギュラーは二塁の菊池涼以外は白紙と明言。指揮官は競争を勝ち抜き、来春の1軍キャンプ切符を獲得するためにもオフ期間は自主自立の重要性を説いた。
充実の2週間だった。秋季練習を打ち上げ、手締めを行った佐々岡監督は「中々見られなかったファームの選手を見られた。本当にみんな強くなっている。レベルアップしていると感じた」と若鯉の成長に目尻を下げた。
秋では異例とも言える紅白戦を4回実施。若手に負けじと中崎、一岡ら中堅組が好投を見せた。野手では坂倉が三塁に挑戦するなど来季のレギュラー争いに向け、汗を流した。
来春の1、2軍キャンプのメンバーはある程度固まっているものの、「レギュラーは白紙。菊池(涼)は不動かもしれませんが、2月から若手、中堅、ベテランの競争が始まる中、誰がポジションを取るのか楽しみ」と指揮官は二塁以外は未定であることを明言。チーム間のし烈なレギュラー争いに期待を寄せた。
誰にでも平等にチャンスはある。だからこそ、佐々岡監督はオフ期間の重要性を説いた。「休むときは休んでもいいけど、やるときはやる。やる選手と、やらない選手の差が大きく出るのは12月と1月。2月しっかりできていなければ、入れ替えはあると伝えている」とハッパをかけた。
「競争意識が強くなれば」と将。3年連続Bクラスに終わった悔しさを胸にナインが充実のオフを過ごす。