カープ森下は後継者!大瀬良選手会長が役員に指名 エースが次世代エースを“英才教育”

同組でラウンドした(左から)大道、栗林、森下、森浦(撮影・立川洋一郎)
ラウンドを楽しむ森下
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 来季から選手会長に就任する広島・大瀬良大地投手(30)が25日、自身の後継者に森下暢仁投手(24)を指名した。エースたっての意向で、森下は選手会役員のメンバー入りし、会計に就任。選手会ゴルフ後に広島市内で開催された選手会納会で正式に決まった。来季3年目の右腕が次代のチームの顔になるために、責任ある立場で一回り成長する。

 高い期待を寄せているからこそ、グラウンド外での成長も促したくなる。広島市内で行われた選手会納会で来季の役員が承認され、大瀬良新会長はメンバーの一人に森下を指名した。その理由に「まだ若いけど、これからのことを考えると」と、後輩右腕の将来を見据えた選択だと明かした。

 森下の肩書は「会計」。ただ、期待するのは実務の執行ではない。中心選手としての階段を駆け上がる中で、仕事ぶりを間近で見ながら肌で感じてほしいというのが狙い。将来的にチームを引っ張っていくであろう後輩右腕への思いは、チーム全体の総意でもある。

 大瀬良自身、森下への信頼は揺るぎなく「仕事はそんなにしなくていいので。いろいろ知って、見て学んでいった方が(森下のためには)いいと思って。僕の中では、それくらい信頼している」と、うなずいた。新選手会長のエースは、背番号18の“英才教育”も施しながらチームを束ねていく。

 森下本人は、新たな役職就任に背筋を伸ばした。「やっぱり、そう言ってもらえるのはうれしいこと。これからは、周りから見られることも多くなる。考えてやっていきたいなと思います」。大瀬良からの期待を意気に感じており、「自分もその気持ちでいます」と口元を引き締めた。

 ルーキーイヤーの昨年にいきなり10勝(3敗)をマーク。防御率1・91と抜群の安定感を誇って新人王に輝いた。今季は24試合に登板。白星に恵まれない時期もあったが、最終的には8勝7敗、防御率2・98で終えた。今夏には侍ジャパンの一員として東京五輪に出場し、悲願の金メダル獲得に貢献。名実ともに、リーグを代表する投手への道のりを歩んでいる。

 この日は選手会ゴルフで栗林、大道、森浦と同組でラウンドし、スコアは117。真剣勝負のシーズンを終え、リフレッシュした時間を過ごした。「成績の部分でも、期待に応えられるように」と森下は誓いを新たにした。新たな役職は、エースからのメッセージ。周囲の期待を背負い、3年目の来季へと突き進む。

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