カープ塹江「覚悟を持って」マッチョ化計画 直球の質高めるぞ
広島の塹江敦哉投手(24)が27日、今オフは“マッチョ化計画”に取り組んでいることを明かした。筋力トレーニングに注力し、筋肉量2キロ増を目指す。直球の球威や質を高めるのが狙いで「覚悟を持ってやる」と力を込めた。
開幕セットアッパーを、最後まで守り切れなかった。「打者に当てられることが多かった」。20年に7・43だった奪三振率は、今季6・17に低下。三振が減ったのは、武器の直球を投げ切れなかったのが要因だった。
ストライクゾーンで勝負できる直球を取り戻すことが来季、飛躍のカギと自己分析した。そのために「今までと違ったことをやろうと思った。まずは土台」。体に負荷をかけるトレーニングや瞬発系など、メニューは豊富。この日はマツダスタジアムで約1時間、背中の筋肉を鍛えた。
51試合で5勝4敗、17ホールド。防御率は4・25で終えた。出場選手登録を2度抹消され、完走もできなかった。チームとしても守護神・栗林へつなぐ「勝利の方程式」を固められずに、苦しんだ。
「自信を持って投げられるように。球の質を上げるために、しっかりとトレーニングしたい」。悔しさを新たな力にかえて過ごすシーズンオフ。来季、勝ちパターンの一人として開幕を迎えるために、地道に汗を流す。