カープ林 パワーUPで誠也さんの穴埋める 動作解析トレで技術も向上へ
広島の林晃汰内野手(21)が27日、12月上旬に約1週間、鹿児島県鹿屋市にある鹿屋体育大で動作解析を用いたトレーニングを行うことを明かした。高卒3年目の今季は102試合に出場し、打率・266、10本塁打、40打点とブレーク。さらなるレベルアップを図り、来季は今季以上にクリーンアップを打つことを誓った。
来季の活躍に向けて、さらなるレベルアップを目指す。12月に鹿屋体育大で自主トレを行うことを明かした林は「もう一回体を見直したい。また、一からやっていけるようにしていきたい」と力強く意気込んだ。
同大学の施設内にあるスポーツパフォーマンス研究センターには、技術向上を目指し、陸上やサッカーなどさまざまな分野で活躍するアスリートが訪れている。林は昨年に続く利用となる。
施設には、最新の研究設備が整備されているのが特徴。赤外線を発するカメラを使い、選手の細かな動作解析を行うことができる「モーションキャプチャー」や、ボールの回転数やスピード、回転軸などを測ることができる「球質測定システム」などがある。最先端のテクノロジーを駆使した、さまざまな測定機器が備わっている。
また、科学的なアプローチに基づいて動作解析などを行うことで、体の使い方やバランスなどを客観的に見ることが可能。そのため、自分では気づかなかった癖や弱点を見つけることができ、技術向上につなげることができる。「下半身を含め、全部の部分を見つめ直し、もっとパワーをつけることができれば」と総合的にパワーアップを図る。
今季はコロナ禍の影響もあり、5月中旬に1軍に昇格。そのチャンスを生かし、三塁のスタメンを奪った。一時は4番を務めるなど、102試合で打率・266、10本塁打、40打点をマーク。球団では12年の堂林以来となる高卒3年目での2桁本塁打を達成し、飛躍の1年となった。
主砲の鈴木誠がメジャー挑戦を表明しており、移籍が実現すれば、チームの大きな戦力ダウンは避けられない状況だ。4年ぶりのV奪回に向け、来季は左の長距離砲としてその穴を埋めるような活躍が求められる。
「どの方向でも飛ばせられるようにしていきたい。まずはレギュラーに定着して、クリーンアップを打てるようにしたい」。主軸を張ることを目標に掲げた若き大砲が、充実のオフを過ごし、進化を遂げていく。