広島・鈴木誠也はメジャー9球団以上と交渉 代理人が合意に自信 愛妻家ぶりも明かす
広島からポスティングシステムを使って大リーグ移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)の代理人事務所「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏が28日(日本時間29日)、オンライン取材に応じ、9球団以上と交渉していることを明かした。
ウルフ氏によると、鈴木の獲得に動いている球団数は「9つ以上、15未満」。新型コロナウイルスの影響で交渉はすべてオンラインで行っており、1球団あたり1~1・5時間を費やし、鈴木だけでなく、元新体操選手でスポーツキャスターの愛理夫人も同席しているという。
メジャー球団の鈴木の評価は高く、「外野手市場ではトップクラスの一人で、打順は上位、つまり1、2、3番として見られている。特に選球眼の良さに感心しており、三振よりも四球が多い選手はメジャーでもそれほど多くない。彼は真の5ツールプレーヤー」とウルフ氏。一部の米メディアは5年5500万ドル(約62億4000万円)を予想しているが、同氏は「お金より大切なものがある」とし、球団選びの条件として「安全で安心して生活できる街であること、それによって野球に集中できる。そして、勝つチーム、勝つチームづくりをしている球団」を挙げた。また、「彼はいつもアイリサンが安全で、安心できる街や球場であることを話している」と、愛妻家ぶりの一端を明かした。
交渉期限は12月22日(日本時間12月23日)だが、現在、オーナー側と選手会による新労使協定の話し合いが難航。現行制度が失効する米東部時間の来月1日午後11時59分までに合意できず、オーナー側によるロックアウトは不可避と見られている。同氏は新協定の締結時期を来年1月と予測しながら、ロックアウト中は30日間の交渉日数に換算されないことから「心配はしていない。チームとの契約が3月中旬になったとしても準備する時間はある。彼を必要とするチームがある限り、なにも変わらない」と契約合意に自信をのぞかせた。