カープ堂林“ポスト誠也”へ長打力を取り戻す 現状維持更改に「実力不足です」
広島の堂林翔太内野手(30)が1日、マツダスタジアム内で契約更改交渉に臨み、現状維持の3600万円でサインした(金額は推定)。今季は2年ぶりに本塁打0本に終わるなど、70試合で打率・190と苦しんだ。メジャー移籍が濃厚な鈴木誠の穴を埋めるべく、来季は“ポスト誠也”として長打力を取り戻す姿勢を示した。
悔しさを胸に刻み、来季へ視線を向けた。「(数字的に)足りなさ過ぎるので」。昨年は自己最多タイの14本塁打に加えて、自己最多の58打点を記録した。今季は開幕スタメンも6月21日に2軍降格。8月中旬の再昇格後も存在感を発揮できなかった。不振の要因については「実力不足です」とキッパリ。新たなシーズンでの巻き返しに燃えている。
その来季は大黒柱の鈴木誠が抜ける可能性が高い。主力に左打者が多く、長打を打てる右打者の存在は貴重。「長打を打てる右打者、そういうとこに磨きをかけていきたい」。求められる役割と自身の武器は合致。だからこそ、意識を高めた。
シーズン終了後には今季取得した国内FA権を行使せず、残留を表明。「ポジション争いは厳しくなる。少ないチャンスかもしれないが、来年は1軍の戦力になれるように戦っていきたい」。このままでは終われない。13年目の来季。背番号7が再び、はい上がる。