広島・誠也、3年連続5度目GG賞 リーグ最多233票 メジャー移籍へ置き土産
プロ野球の守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が2日、発表され、広島からは菊池涼介内野手(31)と鈴木誠也外野手(27)が受賞した。
鈴木誠はリーグ最多の233票で、3年連続5回目の受賞。野手主将として「今年に限っては、しっかり守備の方でやらないといけないのは分かっていた。その評価でこういう賞がいただけたので、うれしい」と喜びを口にした。
自慢の強肩は相手への脅威となり、俊足も生きた。「打撃の状態が悪い時でも守備の意識は下がらないように、投手を助けられればと思っていた」と、献身的な姿勢を1年間継続した。
ベストプレーは3月30日・阪神戦(マツダ)で七回1死に訪れた場面だという。佐藤輝が放った右翼線への痛烈な打球を滑り込むように捕球し、すぐ起き上がって二塁に好送球。打者走者を二塁でアウトにしたプレーを「とっさにストライクボールを投げられた」と納得顔で振り返った。
メジャー移籍を目指す中、打撃に加えて高水準な守備と走塁も市場価値を高める要因となっている。守りでもファンを魅了した主砲が、勲章という名の“置き土産”を残して次のステージへ向かう。