広島・羽月 三振しない 菊池涼に挑戦状!動作解析トレで打力&出塁率UPへ
広島の羽月隆太郎内野手(21)が3日、鹿児島県鹿屋市の鹿屋体育大で動作解析を用いたトレーニングを行うことを明かした。期間は4~23日まで。高卒3年目の今季は39試合に出場。打率・255、1本塁打、11打点の成績に終わった。来季はレギュラー争いに加わるため、三振しない打者になることを目標に掲げ、出塁率アップを目指す。
打棒にさらなる磨きをかけるために汗を流す。鹿児島県鹿屋市の鹿屋体育大で自主トレを行うことを明かした羽月は「打撃をメインにやっていきたい」と意気込みを語った。
同大学には最先端の技術を駆使した測定機器があり、最新の研究設備が整っているのが特徴。トレーナーに打撃フォームを動作解析してもらい、多角的な視点から自らを分析することで打力向上へとつなげていく構えだ。
今季は39試合出場と昨季から出場を増やしたものの、打率・255、1本塁打、11打点の成績に終わり、遊撃と三塁で定位置をつかんだ同期入団の小園、林に後れを取った。
4年目を迎える来季に向け、理想像として掲げたのは三振しない打者になること。打率・339で首位打者に輝き、両リーグを通じて規定打席到達者で最も三振が少なかったオリックス・吉田正は455打席に立ち、26三振。三振率は驚異の5・7%と17・5打席に1回しか三振しない計算になるのに対し、自身は117打席で26三振。三振率は22・2%と4・5打席に1回は三振しており、「空振りしないことを究極のテーマにしたい。空振りしない打者は投手から見ても嫌だと思う。(日本ハムの)近藤さんとか、(オリックスの)吉田さんとか。三振をしなければ、出塁率にもつながるし、何かが起きるかもしれないので」と武器である俊足を生かすためにも粘り強い打撃を習得し、嫌がられる打者になることを目標にした。
体重を現在の70キロから73~74キロまで増量する計画も明かし、「キャンプで体重が落ちるので、体を大きくして貯金をしないと。(体重を増やしながら)長い距離を走って、脂肪を落としたい」と来季への準備を整えている。
来年1月には2年連続で菊池涼に弟子入り。名手から匠(たくみ)の技を学ぶ。「菊さんからレギュラーを取りたいので。引き出しを全部引き出したい」と挑戦状をたたきつけた若武者が攻守ともにレベルアップを図り、さらなる飛躍を目指していく。