広島・森下 来季は沢村賞獲る! オリックス由伸に「並んでいける選手に」

 広島の森下暢仁投手(24)が9日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、3200万増の7500万円でサインした。今季は8勝7敗、防御率2・98の成績を残し、東京五輪日本代表では金メダル獲得に貢献した右腕。3年目を迎える来季は、沢村賞獲得を目標に掲げた。

 昨年に続き、大幅増で契約を更改した森下は晴れやかな表情で会見場に姿を見せた。「プロ野球をやっている以上、どんどん年俸が上がるのはうれしいことですし、自分の活躍によってプラスにできる。来年も評価してもらえるようにやっていきたい」と喜んだ。

 来季はシーズンで最も活躍した先発投手に贈られ、投手にとって最高の名誉である沢村賞獲得を目標に掲げた。「もちろん取りたいタイトル。高いレベルで争いたいと思っているので、チーム内で抜けた成績を残したい」と目をぎらつかせた。

 仲間の存在が刺激になった。今年、沢村賞を手にした1学年下のオリックス・山本は東京五輪日本代表でチームメートになった。1日にはライブ配信アプリで共演するなど仲が良く、「本当にうらやましい。あそこまでずばぬけていて、周りから評価されているのはすごいことだと思う。並んでいけるような選手になっていきたい」と対抗心を燃やした。

 今季は5月に新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者となり、一時戦線離脱するも前半戦は6勝4敗で終えた。五輪ではアメリカとの決勝戦に先発。5回無失点と好投し、金メダル獲得に貢献した。

 後半戦は好投しながら8試合連続未勝利と勝てない時期もあり、新人王を獲得した昨年から2年連続2桁勝利には届かなかったが、8勝7敗、防御率2・98の成績を残した。投球回163回1/3はリーグ2位、防御率は同4位。24試合中19試合はクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成と抜群の安定感を見せた。

 オフは「球の力が強くなるんじゃないかなという思いが出てきた」と、嫌いだったウエートトレーニングに励み、さらなるレベルアップを目指している。

 「防御率は投手としての評価が一番高いと思う。しっかりと試合をつくって防御率のタイトルを取れたら」と最優秀防御率獲得にも意欲を示した右腕。来季は新たな勲章を手にし、大投手へと成長を遂げていく。

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