広島の林晃汰内野手（２１）が１９日、来季の目標に“奥川撃ち”を掲げた。この日は広島テレビの「カープフェス２０２１」のステージ企画で小園海斗内野手（２１）とトークショーに参加。今季封じられたヤクルト・奥川へのリベンジを誓った。

　一番苦手な投手をファンから問われた林は、１学年下の右腕を挙げた。「一番は奥川くん。初めて対戦してエグかったです」と苦笑しながら振り返った。高卒２年目ながら今季９勝を挙げた奥川との初対戦は１０月２９日。１打席のみだったが、スライダー２球で追い込まれ、最後はフォークで３球三振に仕留められた。

　特に、すごみを感じたのはスライダー。「見たことないスライダーで、バットに当たらなかったです」とキレ味鋭い変化球に脱帽。その記憶が鮮明に残っているからこそ「このオフ、スライダーを打てるように頑張ります」と力強く宣言した。

　約１時間のステージでは、同期入団の小園と息の合ったトークで場を和ませた。鈴木誠が抜ける可能性が高い来季は、打線の中軸として期待される。「レギュラーに定着できるように頑張ります」と林。奥川の決め球を捉え、鯉党を魅了する。