広島・小林 球速アップで狙うぞ!開幕ローテ入り「カーブもほしい」新球習得に意欲
広島の小林樹斗投手(18)が27日、来季の開幕ローテ入りを目標に掲げた。今季は高卒1年目ながら11月1日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初登板初先発。プロ初勝利こそつかめなかったが、貴重な経験を積んだ。今オフは球速アップとカーブ習得をテーマに置き、先発争いを勝ち抜く覚悟だ。
来季2年目を迎える18歳が大きな目標を掲げた。小林は「目指します」と言い切った。見据えるのは開幕ローテ入り。サバイバルレースを勝ち抜く決意を言葉に変えた。
初めてのオフは明確な課題を持って過ごす。「平均で140キロ後半から150キロ手前ぐらいほしい」。今季の平均球速は140キロ台中盤。直球で押す投球をするためにも、球速増が必要だと自己分析した。12月は筋力トレに注力する。筋肉量を増やしてパワーを付けることでスピードアップを目指している。
現在の持ち球はスプリット、カットボール、スライダー。「カーブもほしい」と新球習得にも意欲を示す。プロ初登板初先発した11月1日・ヤクルト戦は3回2/3を6安打6失点(自責点4)。自己最速タイを計測した152キロの直球には手応えがあったが、緩急を使った投球の必要性を認識させられた試合でもあった。
「真っすぐにこだわりながら、プラス緩急を付けられれば」。先発として安定して長い回を投げ抜くため、遅球を覚えて投球の幅を広げていく構えだ。
開幕ローテは6枠。大瀬良、九里、森下は当確しており、残り3枠を来年2月の春季キャンプで争う。勝ち抜くためにも、オフは大事な土台作りの期間となる。「この期間を無駄にせず、充実したものにしてキャンプでアピールしたい」。高卒2年目で開幕ローテに入れば18年の高橋昂以来。目標を達成するために自らと向き合う。