広島・佐々岡監督「誠也の代わりはなかなか難しい」 サバイバルキャンプで新4番探し

 広島は20日、マツダスタジアムでスタッフミーティングを開き、2月1日から始まる春季キャンプの1、2軍メンバーの振り分けなどを行った。佐々岡真司監督(54)は「競争するんだという意識でやってもらいたい」とサバイバルキャンプを予告。最大のテーマである“ポスト鈴木誠”となる4番も競わす考えを明かした。

 今キャンプの最大のテーマである“ポスト鈴木誠”、つまり打線の軸となる4番の発掘について佐々岡監督は「今、誰が4番って決められることではない」と言った。つまりは白紙。ここからの競争になるという。

 「誠也の代わりはなかなか難しい。単純に4番を誰が打つかは、キャンプ、オープン戦で見極めていかないといけない」

 最右翼と見られていた新外国人マクブルーム(前ロイヤルズ)は新型コロナウイルス感染拡大の影響から政府による入国停止措置が続いており、来日のメドすら立っていない状況にある。

 「調整が遅れるのは事実。(来日できても)すぐに1軍には合流できない、体づくりもある。いない前提でいかないと。先のことが見えていないのでね」

 となれば、日本人で4番を担える選手を探すしかない。キャンプはそのテストの場となる。

 ドラフト1位・黒原(関学大)ら大学、社会人出身のルーキー5選手を抜てきするなど1軍キャンプに若手を多数選んだ。キャンプ2日目には早くも投手が打撃投手に登板する予定。実戦形式の練習を多く採り入れることで、より競争を激化させる狙いだ。

 由宇でキャンプをスタートする2軍にももちろんチャンスはある。10日に日南に合流。11、12日に予定されている紅白戦でアピールできれば15日からの沖縄市・コザしんきんスタジアムでの2次キャンプへの切符がつかめる。

 「みんな競争し合って。チャンスは十分ありますし、しっかりアピールしてほしい」

 指揮官は1軍生き残りを懸けたサバイバルキャンプを予告した。

 「チームで結束しながら束となって優勝を目指してしっかりとキャンプで準備していきたいと思います」

 戦いはすでに始まっている。互いにしのぎを削り合い、勝ち残った者たちが再び強いカープを作り上げる。“ポスト鈴木誠”もそこから生まれると信じている。

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