広島・ドラ6末包 一塁挑戦 本職は外野も出場機会確保へ「どこでも」
広島のドラフト6位・末包(すえかね)昇大外野手(25)=大阪ガス=が21日、一塁挑戦に意欲を示した。大野練習場での合同自主トレではファーストミットでノックを受けた。本職の外野に加えて一塁を守れるようになれば出場機会は増える。1軍スタートが決まった春季キャンプから本格的に取り組む。
体の目の前で弾む難しい打球を、確実にさばいた。末包が手にしたのは外野用のグラブではなくファーストミットだ。「入寮のときに持ってきた新品です」。春季キャンプで一塁に入ることを想定。準備を進めている。
高松商時代は一塁手か三塁手としてプレー。大阪ガスでも一塁を守った経験がある。「高校3年間やってきたので思い出しながらやっています」。久しぶりの内野守備でも不安は感じない。
「どこでも試合に出られたらいい。まずは出ることが大事。挑戦したい」
本職の外野に加え、一塁を守れるようになれば、出場機会が増える可能性がある。1軍スタートが決まった春季キャンプでの早出特守に向けては「覚悟しています」ときっぱり。捕球した数の分だけ上達するだけに意欲は十分だ。
右の長距離砲として期待される。試合に出場するために、まずはバットでのアピールが不可欠だ。この日のマシン打撃では下半身を意識し、バットを最短距離で出すスイングで快音を響かせた。課題を1つずつクリアし、2月1日に備える。
一塁守備についても「しっかりこなせるようにしたい」と準備に取り組んでいく。自らの可能性を広げる複数ポジション挑戦。日南の空の下で泥にまみれる。